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こんにちは。税法免除大学院に通いながら税理士を目指しているエリカです。
授業の課題や論文の執筆に判例研究をすることがあります。
何回も判例研究をやっていくうちに、
自分なりの判例研究資料の集め方が固まってきたので、
今回はそれについて書いてみようと思います。
※有料データベースのTKCローライブラリーを利用した方法になります。
その他判例関係の資料が検索できるデータベースはこちらにまとめています。
TKCローライブラリーで検索
まず、TKCローライブラリーにログインし、調べたい判決について検索します。
検索の方法はいろいろあり、やりやすい方法でやるといいと思いますが、
今回は私が実際によく使っているやり方を細かく紹介しています。
①ログイン後の画面で、「LEX/DBインターネット」を選択
②判例総合検索を選択
③キーワードや事件番号などから条件を絞り込む
※検索画面の一部です。
キーワードなどを入力し、右上の検索開始をクリックして検索します。
個人的には、事件番号や判決日が分かっている場合が多いので、それらで絞り込むことが多いです。
④検索結果一覧画面から、該当事件の書誌を選択
※以下、大嶋訴訟を例に取り上げています。
書誌情報の活用の仕方
①書誌情報を印刷する
検索結果から、書誌情報を確認し、スクロールすると、
「評釈等所在情報」という項目があり、こちらに、評釈などの情報がどこにあるのかが一覧になっています。
とりあえず、この書誌情報の画面を全部印刷します。
ふむふむ、と確認できたら、次に、画面左上にある「全文へ」のボタンをクリックします。
②「全文」を印刷する
全文の画面に行くと、判決文が閲覧できます。
全文読まないと話にならないので、こちらもとりあえず全部印刷します。
③リンクから評釈を集める
「全文」を印刷したら、書誌情報の画面に戻り、
右上の「判例評釈等へ」をクリックします。
クリックすると、リンクから確認できる評釈が一覧で表示されます。
一覧の右側の「評釈本文」の欄にPDFのアイコンがあるものは、
リンクから飛んで評釈の内容を確認できます。
とりあえず読むのは後回しにして、確認できる資料を全部印刷します。
特に、著者が異なる評釈をいくつか印刷しておくと、
様々な角度からの評釈を集められます。
また、「最高裁判所判例解説」が評釈にある場合は、必ず印刷しておきます。
「最高裁判所判例解説」(税法関係はほとんど民事編)は、いわゆる調査官解説というもので、
事件の担当調査官が判決に至った経緯について事細かに解説してくれているので、
たぶん、ほぼほぼ、一番詳しい解説になります。
リンクから飛べない評釈は、書誌情報から集める
書誌情報に載っていて、判例評釈等の一覧からリンクがなかった評釈については、
最初に印刷した書誌情報をもとに、調べて集めます。
下級審についても同じ手順で集める
書誌情報の画面に戻ると、「審級関係」の項目に、その事件の下級審の情報があります。
リンクから飛ぶと、その下級審の書誌情報に飛べるので、
上に書いたのと同様の手順で評釈等の資料を集めます。
集める作業はパパッと終わらせて、資料の読み込みに集中しよう
以上が、私が判例研究の時に行っている資料集めの方法でした。
有料データベースですが、TKCローライブラリーはとても有用なので、
ぜひぜひ使ってみてください。
税法免除大学院で契約していて、学生が利用できるようになっていることが多いと思います。
授業料にはこうした有料データベース代も含まれているので、
どんどん活用しちゃいましょう!
大学院で契約していない・入学前の方は、
租税資料館でもTKCローライブラリーが利用できるので、
ぜひ利用してみてください。
※本記事では、株式会社TKCの許可を得て実際のTKCローライブラリーのスクリーンショットを掲載しています。
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